『SP 警視庁警備部警護課第四係』(えすぴー・けいしちょうけいびぶけいごかだいよんがかり)は、2007年11月3日から、フジテレビ系で、毎週土曜日の23:10〜23:55(JST)に放送されている岡田准一主演の連続テレビドラマ。全11話。
特殊な能力を備えたSPとテロリストとの戦いを描いたテレビドラマ。
主演の岡田准一は、『タイガー&ドラゴン』以来2年半ぶりの連続ドラマへの出演となる。尚、岡田はフジテレビの連続ドラマの主演を努めるのはこのドラマが初となる。また、本作はアクションシーンが多いため岡田は、出演が決定した1年前から、役作りのためにスポーツジムへ通いつめて、激しいアクションにも対応できる体を作っていた。
総監督を務めるのは、『踊る大捜査線シリーズ』や映画『交渉人 真下正義』、『UDON』などの数多くの話題作の監督を務めてきた本広克行。連続ドラマの監督を務めるのは『アンティーク ?西洋骨董洋菓子店?』以来6年ぶりとなる。また、金城一紀による脚本と、岡田准一・堤真一の組み合わせは映画『フライ,ダディ,フライ』以来2度目となる。金城にとっては初の連続ドラマ脚本作でもある。岡田と堤は共にドラマ『忠臣蔵1/47』にも出演している。
岡田や堤、真木よう子などの主要キャスト以外は多くを、オーディションで選出している。小劇団の舞台俳優ら200人を即興劇などで審査し、反射神経の良さなどを見て選出した。
登場人物
警護課第4係機動警護班
井上薫(いのうえ かおる) - 岡田准一
警護課第4係機動警護班隊員・巡査部長。両親をテロの巻き添えで亡くしたという悲しい過去を経験してから、五感が異常に発達し、嘘や身の回りの危機的状況を察知する能力“シンクロ”、見た光景を一瞬で記憶し映像として残す“フォトグラフィック・メモリー”を取得。その能力を駆使してテロリストを捕まえるも、テロリストをSPが逮捕するというSPの役目の範疇を超えた前例を作っている。五感が鋭い為か、ジャンケンは負けた事が無いぐらい強いらしい(笹本も「あんたのジャンケンで勝った事が無い」と言っている)。
専門医によると、井上の五感の異常発達は脳に負荷を与えるほどであり、このまま放置しておくと、いずれは脳や精神に異常をきたす恐れがあるという。性格は非常に神経質で、細かな事にも指摘せずにはいられず、いささか協調性にも欠けており、爆弾発言の連続で合コンの席をぶち壊している。
特殊な能力以外にも、訓練で護衛術・武術にも長けており、また”トラッキング”という足跡からその人物の特徴を見破る技を取得している。他にも、自身の神経質な性格が影響して、警護対象者が何者かに襲われる(殺される)予知という形の"妄想"を無意識にしてしまうが、それが犯行を未然に防ぐ強力な武器にもなっている。
少年時代、テロに巻き込まれ麻田現総理にかばわれた時、不適な笑みを浮かべる麻田を見る。その事から井上は根に持ってるようで、裏があると疑問を抱いた上で麻田を憎んでいる様子。Episode 1(第1話)では拳銃を麻田の写真に突きつける行為をした。
尾形総一郎(おがた そういちろう) - 堤真一
警護課第4係機動警護班係長・警部。東大法学部卒でありながら敢てキャリアに入らず、ノンキャリアとして警察に入庁している現場主義者。少年(学生)時代に、井上の両親殺害の事件の現場に立ち会っており、その真相を探るため井上の両親を殺したテロリストを追求している。
現状での警護体制やテロを軽視する警察・上層部を快く思っておらず、よく上層部と対立しあう。上司・中尾にも「SPはいつまでも動く壁のままでいろと?」と反論したり、上層部に咎められる井上を庇う事も。
笹本絵里(ささもと えり) - 真木よう子
警護課第4係機動警護班隊員・巡査部長。奇麗なルックスの持ち主だが男勝りな性格。井上の持つ特殊な能力に気付いていて、Episode 1(第1話)では井上を良く思わない山本を本気で(井上を殺してやると)睨みつけて見ろ、と試す場面も。
握力を鍛える黄色いハンドグリップを愛用していて、井上がそれを借りて使う光景が見られる。「関鯖みたく身が引き締まった」男性が好みのタイプ(ちなみに質問を受けた井上・山本は関鯖の意味を勘違いし、2人揃って「関鯖っすか?食った事ないっす」と発言)。
山本隆文(やまもと たかふみ) - 松尾諭
警護課第4係機動警護班隊員。行き過ぎた行動をとる井上のことを、快く思っていない(井上の能力にも「偶然」と認めない)。彼一人だけが、SPの基本の髪型である七三分けを忠実に守っている。しかし他の仲間(特に笹本・石田)に「七三は無い」などと言われてしまう事も。
かなりの大食いであり、Episode 3(第5話)では警護対象者に毒味を命じられた時にはかなりの量を食べてしまい、他の仲間を呆れさせている。
石田光男(いしだ みつお) - 神尾佑
警護課第4係機動警護班隊員。基本的に無口で冷静。バツイチで子供がいるが、仕事の忙しさで最近は子供に会えていないらしい(本人曰く3ヶ月ぐらいだとか)。
自分では結構年をとってると思ってるらしく、Episode 3(第5話)の警護中、パークホテルのかなり上の階(警護対象者が潜む33階)から下見と運動がてら一気に1階まで走る井上を見て「若いねぇ?……」と言ってる。
警察関係者
原川(はらかわ) - 平田敦子
警視庁警備部警護課庶務係。
中尾義春(なかお よしはる) - 江上真悟
警視庁警備部警護課課長。保守的な考えの持ち主で尾形とはよく対立している。
西島勇司(にしじま ゆうじ) - 飯田基祐
警視庁警備部警護課理事官。
田中一郎(たなか いちろう) - 野間口徹
警視庁公安部公安第一課。潜入捜査が得意で、密かに警護を見守る事も。井上の同期で互いにふざけ合う会話をする。笹本同様、井上の特殊な能力に気づいている。
その他
麻田雄三(あさだ ゆうぞう) - 山本圭
現内閣総理大臣。テロの強固論者でも有名。井上の両親が亡くなった事件に関与しているが、詳細は謎に包まれる。
スタッフ
総監督:本広克行
演出:波多野貴文、藤本周
プロデュース:高井一郎
原案・脚本:金城一紀
音楽:菅野祐悟
技術プロデュース:友部節子
美術プロデュース:宮崎かおる
制作:フジテレビドラマ制作センター
制作著作:フジテレビ
主題歌
「way of life」-V6(avex trax)
放送日・視聴率・サブタイトル
第1話 2007年11月3日 東京都知事暗殺を阻止せよ 14.5%
第2話 2007年11月10日 元内閣総理大臣を警護せよ 17.6%
第3話 2007年11月17日 テロリストを排除せよ 15.2%
第4話 2007年11月24日 元総理を救出せよ 15.7%
第5話 2007年12月1日 重要参考人を警護せよ 14.1%
第6話 2007年12月8日 暗殺者を確保せよ
平均視聴率15.4% (視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ)
備考
警護課の部屋のセットは、テレビドラマ『踊る大捜査線』の美術スタッフが作っている。尚、内装も湾岸署と似通っている。このことに関し本広は「知っている風景の画面が流れると見たくなるものだと思う」と語っている。
第1話の劇中に映画『交渉人 真下正義』の続編を思わせるような『交渉人2』と書かれたポスターが映っていたが、これは『踊る大捜査線』シリーズを手がけた本広克行総監督による遊び心によるものである。
本作のEpisode2で舞台として使われた「大和病院」は、今はもう使用されなくなった神奈川県大和市にある「田園都市厚生病院」が使われている。